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vol.31「 きつねのはなし 」森見 登美彦

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京都を舞台とした、四編の物語。薄暗く怪しい気配に満ちた奇譚集です。
物語のあちこちで登場する「ケモノ」とは、一体何なのか。骨董屋は一体何者なのか―

読み進むうち、四編が細い糸でつながっているような不思議な感覚に陥ります。京都の裏路地のように巧妙に練られた展開や、ほの暗い物語をより一層に引き立てる美しい筆致。
すべての物語の最後には、森見氏が仕掛けた罠が。
きっと息を呑むこと間違いないでしょう。


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vol.30「 天帝妖狐 」乙一

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幼い頃の、ほんの好奇心が、自分の運命を狂わせてしまうこと。
現実でも結構あることですね。
「もしもあの時ああしていなければ」
「もしもあの人に出会っていなければ」
人の生き方って、本当に出会うものに左右されます。
主人公・夜木の後悔の種は、こっくりさんなんてしなければよかった、ということ。
そして、永遠の命なんてもらわなきゃよかった、ということ。


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vol.29「 緋色からくり 」田牧 大和

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「あいつはひねくれ者だから、ちょっとした工夫でも、他の奴らがあんまり思いつかねぇような仕掛けを考えつく…… 」
本編の主人公、男装の江戸美人・凄腕の女錠前師・緋名の全てを語り尽くした言葉です。


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vol.28「 猫鳴り 」沼田 まほかる

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「モンは猫鳴りの容れ物なのだった」
物語の軸になっている「モン」という猫と、その家族。
ほのぼのペット愛なんていう生易しい物語ではありません。
モンという絶対的な存在が物語を引っ張ります。


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vol.27「 魚神 」千早 茜

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伝説の遊女の名を継ぐ少女白亜と、同じく美貌のスケキヨは、姉弟として育てられ、他人への不信感や島に対する虚無感のなかで、お互いだけを頼りに成長してゆく。運命が二人を引き裂き、その後大人になった白亜の目線から、物語が語られる。スケキヨを忘れることのできない白亜。裏華町を仕切る男、遊郭の上得意、遊女仲間、すべての人物の周辺にスケキヨの影が漂います。やがて、スケキヨと思われる人物の暗い噂を耳にし―


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