
私立中学で、競争社会に生きてきた「優」。父の故郷の分校に転校することから物語が始まります。
ド田舎で、なにもなくて、クラスメイトもまともな人がいない、脱出も出来ない状況。唯一の相談相手はシンガポールに赴任中の父とのメール。
そんな逆境を「優」はどう楽園のような場所に変えていくのでしょうか。
vol.35「 楽園のつくりかた 」笹生 陽子 を読む

嶽本野ばらさんお得意のロリータ精神溢れる主人公・楼子。
「外見をどう取り繕うか決めるのは内面。だから外見を見ればその人の内面はある程度わかる。」
この物語の怖いところは、単なる病気・化け物・人の怖さなどではなく、今まで自分が貫いてきた信念や信じてきたことが崩れ落ちる恐怖です・・・。
vol.34「 鱗姫 」嶽本 野ばら を読む

仕事では、そこそこ任されるようになってきたけれど、男性に声をかけられる回数が減ってきたような…。
“若くてかわいい“だけで、チヤホヤされてきた20代が過ぎ、30代をどのように生きるかを考える主人公がすごくリアルです。年齢という誰にも逆らえない流れを受けて、さまざまなタイプの女性が登場します。
あなたはいったいどの女性に共感するでしょうか?
vol.33「 ガール 」奥田 英朗 を読む

自ら人買いに自身を売り込み、「大陸一の遊女になる」と意気ごむ主人公・フミ。
辛い境遇をものともせずに逆境に立ち向かう彼女はおっとこまえです。
自分の運命は自分で変える、変えられる力を持つ、強い主人公にぐいぐい引っ張られてページをめくってしまう快感!
vol.32「 芙蓉千里 」須賀しのぶ を読む

京都を舞台とした、四編の物語。薄暗く怪しい気配に満ちた奇譚集です。
物語のあちこちで登場する「ケモノ」とは、一体何なのか。骨董屋は一体何者なのか―
読み進むうち、四編が細い糸でつながっているような不思議な感覚に陥ります。京都の裏路地のように巧妙に練られた展開や、ほの暗い物語をより一層に引き立てる美しい筆致。
すべての物語の最後には、森見氏が仕掛けた罠が。
きっと息を呑むこと間違いないでしょう。
vol.31「 きつねのはなし 」森見 登美彦 を読む