
「このクラブから次期オリンピック選手が出なきゃ、ここは潰れます。だからオリンピック目指しましょう」
——というわけでオリンピック代表選手の座を競うことになった知季、飛沫、要一、3人のメイン主人公たち。
彼らを中心に、オリンピック選考会までの道のりを描いたスポ根青春小説…と評される通りの、友情・勝利・努力がバッチリ詰まったエンターテイメント!
(2009年12月28日 月曜日発行)


西くんは秋元さんのことがとても好きでした。秋元さんも、西くんのことが最初は好きでした。
けれども高校に入学してから、二人はしだいにすれ違ってしまうようになります。
二人の曖昧で緊迫した距離間がとてもリアル。
相手のことを考えれば考える程動けなくなる西くんの不器用さに、じれったさと共感を同時に感じてしまいました。
(2009年12月21日 月曜日発行)


少年は夢の中ではなく、本物の空を「飛ぶ」ことに決め、たった一人で『飛行倶楽部』をたち上げます。少年の夢は少女の中の卵の殻に穴をあけ、少女はその穴から覗く青空を少年共に、いえ、少年を飛ばすことに自分の夢を見ます。そして、少年を中心に、飛行倶楽部には胸の中にそれぞれの空を秘めた面々が集まってきます。
(2009年12月14日 月曜日発行)


電源の切れたテレビ画面に現れる映像、その中の世界。
眠り続けるマリの姉、エリはその不可思議な世界の中ではっきりと描かれます。
ラストのほうで姉妹が一緒に眠る場面は、美しい。
(2009年12月7日 月曜日発行)


高校時代のセンセイ(68~70歳位)と、偶然飲み屋で再会したツキコ(38歳)。
酒を飲み交わす内に、センセイに恋心を抱いてしまいます。
なんて聞くと、ドロドロとした恋愛臭い話かと思われるかもしれませんが物語は淡々と、静かに進みます。
小悪魔的な要素をもつセンセイに振り回されながら、ツキコはどんどんセンセイに惹かれてゆきます。
(2009年11月30日 月曜日発行)


少女七竈の美しく凛とした、そしてどこか風変わりで古風なキャラクター。
物語の軸をなす少女七竈と雪風が大人になってゆく過程に、引き込まれます。
あらがえない運命に捕えられながら、それを受け入れていく二人の姿は、切なく、美しく、そしてなぜだかとても希望を感じます。
(2009年11月23日 月曜日発行)


誰もが必ず1度は通る3年間の中学時代。それは大人じゃないけど子供でもない、ある意味「中途半端でビミョ~」な時期。揺れ動く思いと熱くたぎる気持ちを胸の中に抱きつつ、日々の学校生活を送るアイツやコイツ。これは同じ町にある別々の中学校を舞台に、ズラリ揃った個性派の連中が繰り広げる、甘くて苦くて酸っぱくて、チョット切ないオムニバス・ストーリー。
(2009年11月16日 月曜日発行)


旅先で、その土地特有の食べものに出会う。
そっと箸をつけると、おもわず「あったかい、嬉しい」そんな言葉がもれてしまう、『津軽百年食堂』は、そんな本です。
私たちは作家に導かれて、現代と明治時代の間を、東京と津軽・弘前の間を行き来しながら、言の葉によってシンクロしていく、二つの恋、夢、そして愛を見守っていくことになります。
(2009年11月9日 月曜日発行)


お父さんの転勤とお母さんの長期出張が決まり、依子ちゃんは友達の梢ちゃんのお家に居候することになります。
梢ちゃんの家はお父さん、お母さん、ジイジ、バアバ、お兄ちゃんと梢ちゃんと妹の7人家族。
騒がしい生活に依子ちゃんは「きょとん」です。
(2009年11月2日 月曜日発行)


誰でもが子供の時に夢に見たことがあるような、ミルクやフルーツ、シロップ、チョコレートなど甘くて、誘惑的な香りに満ちたスイーツ・パラダイス。そんなワンカ氏のお菓子工場に、招かれたのはワンカ・チョコレートに隠された「5人限定工場特別ご招待券」のゴールデンチケットを手に入れた子供達とその保護者達。
そしてなぜワンカ氏は子供達を招待したのか…甘いお菓子工場が舞台ですが、ピリッと風刺も効いた物語です!
(2009年10月26日 月曜日発行)


挨拶といえばごきげんよう、という女学校にどうも馴染めなくて浮いてしまう、言うなれば異分子(イブ)の阿部欣子こと、べー様。平々凡々とした彼女に、同じクラスの可憐な少女・三輪小枝(さえだ)が託した1冊のノートから、少女達の悲哀、戦争の愚かさ、そして『倒立する塔の殺人』の示唆する殺人が明らかになっていきます。
犯人は誰だ!と探すような乱暴さも裁きもここにはないです。ぐいぐい惹かれるまま『倒立〜』という迷宮に彷徨うよな、そんなミステリー。逸品です!
(2009年10月19日 月曜日発行)


式神。というのをご存じだろうか。
式神を使役するのは、陰陽師であったり、魔女であったり、特定の力を持った者に限られている。
しかし、『鴨川ホルモー』の主人公達は、京大青龍会という野太い名前のサークルに関わったことで、普通の大学生でありながら、多くの式神(“オニ”と呼ばれている)を使役して、他大学のサークルとバトルする競技“ホルモー”を戦い抜くことになる。
(2009年10月12日 月曜日発行)


歴史物や戦国物は苦手!っていう人にお勧めの歴史小説。
これは戦いや領地争いの話ではありません。天下統一を目指す織田信長が、長きに渡って評価をしてきた宮大工の棟梁・岡部又右衛門に、安土山をまるごと使い五重の天主、西洋の大聖堂のような吹き抜けの構造を持った大城郭という、常識破りの城を作ることを命じたことから物語は始まります。
(2009年10月5日 月曜日発行)


先輩の故意すぎる「偶然の出会い」の意味に気づくこともなく、
「あ!先輩、奇遇ですねぇ!」
とニコニコしながら気ままにあちこち歩いていく。
先輩の恋の行方は如何に!?
(2009年9月28日 月曜日発行)
