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vol.5「恋文の技術」森見 登美彦

発行日:2009年8月10日 月曜日 |

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ─。
vol.5「恋文の技術」森見 登美彦の書評イラスト全体
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イラスト:ゆずりは さとし


vol.5「恋文の技術」森見 登美彦の書評イラスト1

恋文を書いたことがありますか?

わたくし、実は、恥ずかしながらあるのです。
あるどころではなく、一人の女性に何十通という文を送りつけました。今になってみると、いったいなにをそんなに書くことがあったのか、全く思い出すことが出来ません。
数十通の内、多くは群馬の山奥の温泉に長期滞在中に書きました。当時は何もないところで、風呂に浸かるか、酒を飲むか、上州名物のまんじゅうをかじるくらいしかやることがありませんでした。人恋しさがペンを持たせたのでしょう。



vol.5「恋文の技術」森見 登美彦の書評イラスト2

能登へ

主人公・守田一郎も、森見作品の本舞台・京都から遠く離れた能登の地に_受け持ち教授の深い愛か、はたまた作者の陰謀か_によって飛ばされます。ふれ合う物と言えばイルカとクラゲ(と鬼のような先輩)ばかり。



vol.5「恋文の技術」森見 登美彦の書評イラスト3

文通武者修行、手紙一本で籠絡できる技術の習得

そんな中、彼は旧知に向けて"文通武者修行”と称した文通攻勢に出るのです。
いかなる女性も手紙一本で籠絡できる技術を身につけるための修行、の果てに待つものは、大きな愛か、それとも大きな●ッ●イか。
作者までも登場しての騒動が、別々の人へ宛てた手紙を通して浮き彫りになっていきます。
本書を読み終わったとき、あなたもきっと誰かに手紙を一通(いや数百通)したためたくなるはずです。




紹介イラストレーター

STUDIO・YUZURIHA
ゆずりは さとし
イラストレーター、イラストライターでイラストバイカー。広告、Web、出版界でのイラスト制作を生業としつつ、自転車旅で出会った人や風景をモチーフに作品を描く。イラスト紀行、HOWTOなどイラスト+ライティングのお仕事も手がける。
http://www.yuzuriha.com/


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