vol.9「 空中ブランコ 」奥田 英朗 «  L4BOOKS – イラストですてきな小説と出会えるウェブマガジン。毎週月曜日更新イラストで素敵な小説と出会えるウェブマガジン。毎週月曜日更新



vol.9「 空中ブランコ 」奥田 英朗

発行日:2009年9月7日 月曜日 |

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。
vol.9「 空中ブランコ 」奥田 英朗の書評イラスト全体
クリックで画像を閉じます。ドラッグで移動、虫眼鏡で拡大表示します。

イラスト:ななおん


vol.9「 空中ブランコ 」奥田 英朗の書評イラスト1

自分よりおかしな精神科医、伊良部

あなたが精神的におかしくなってしまい、助けて欲しくて神経科を訪れる。「いらっしゃ~~い」1オクターブ高い声に誘われそのドアを開けると、自分よりももっとおかしな医者が座っていたら?オレ大丈夫か?いや、それよりもこいつ大丈夫か?
この医者に当たってしまった事を不運だと嘆きながらも、気がつくと伊良部ペース。



vol.9「 空中ブランコ 」奥田 英朗の書評イラスト2

デブでカバの癖に意外と行動派

ある日突然空中ブランコから落下する様になってしまったベテランフライヤー。尖端恐怖症で、ナイフも触れないヤクザ。義父のヅラを取りたい脅迫神経症に苦しむ精神科医。

患者も、患者の病状も変だけど、それを上回る伊良部の変態振りが見もの。デブでカバの癖に意外と行動派。精神科医の癖に細やかな神経なんて持ち合わせていない。鼻をほじりながら「思った事はなんでも実行に移すのが僕の主義だから」と言い放ち病院そっちのけで欲望のまま行動する伊良部。



vol.9「 空中ブランコ 」奥田 英朗の書評イラスト3

「でも、やっぱりこんな医者いやだなぁ」

伊良部シリーズとしては本作は第二弾。第一弾「イン・ザ・プール」もお奨めです。第三弾は「町長選挙」。

最近疲れてる。落ち込み気味だと感じる人は、これを読めば悩みなんて吹き飛びます。悩んで、怒って、泣いて、最後は笑って、前向きな気持ちになって読み終えます。そして思います。「でも、やっぱりこんな医者いやだなぁ」と…。




紹介イラストレーター

ななおん
NANAON

微妙なセンスのイラストと文章で、幅広く支持される事もなく地味に生息しています。
面白いのが好き。ブログはそれなりに更新中。本と映画とお酒があれば生きていけるよねぇ。
http://urananaon.atukan.com/


« vol.8「 ママの狙撃銃 」荻原 浩 | vol.10「 きりこについて 」西 加奈子 »