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vol.22「 アフターダーク 」村上 春樹

発行日:2009年12月7日 月曜日 |

時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう一人の若い女性をとらえる—。新しい小説世界に向かう、村上春樹の長編。
vol.22「 アフターダーク 」村上 春樹の書評イラスト全体
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イラスト:室崎ランコ


vol.22「 アフターダーク 」村上 春樹の書評イラスト1

浅井マリ

浅井マリ、彼女の第一印象は「冷めてる」「真面目」。
お洒落にもあまり興味はない、かなり堅そうな女の子。

だけれども、夜がだんだんと明けて行くように、彼女が深夜のファミレスで黙々と本を読んでいた理由も明かされてきます。
朝になる頃にはマリに持っている印象も変わるはずです。



vol.22「 アフターダーク 」村上 春樹の書評イラスト2

夜が、明ける

主人公視点ではなく、“この世界に介入できない「存在」”の視点で進められるこの物語。
中には何名か「深夜に働いているひと」が出てきます。
闇の部分から逃げようとしていたり、新たな闇を作ってしまったり、公平に進む時間の中で、読者もその「存在」と同じ視点で彼らの夜が明けて行く様子も追っていくことになります。



vol.22「 アフターダーク 」村上 春樹の書評イラスト3

マリとエリ

電源の切れたテレビ画面に現れる映像、その中の世界。
眠り続けるマリの姉、エリはその不可思議な世界の中ではっきりと描かれます。マリとエリ、姉妹の関係はマリに語られる限り「良好」ではありません。

けれど、マリが口にしていくエリとの記憶・実際のエリ…
「夜が明ければ」この姉妹の関係は「良好」になるのでは、と思えるのです。ラストのほうで姉妹が一緒に眠る場面は、とても美しいです。




紹介イラストレーター

室崎ランコ
フリーのイラストレーター。イラストの他、名刺・ハガキ等のデザインも行っています。知人との趣味で同人誌(マンガ)も描いています。
http://murosakiranko.web.fc2.com/index.html


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