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vol.24「 檸檬のころ 」豊島 ミホ

発行日:2009年12月21日 月曜日 |

保健室登校の女友達とのぎこちない友情。同級生と馴染めない、音楽ライター志望の偏屈な女子に突然訪れた恋。大好きな彼とさよならすることになっても、どうしても行きたかった、東京—。山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。
vol.24「 檸檬のころ 」豊島 ミホの書評イラスト全体
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イラスト:透水夜 久遠(ゆきみや くおん)


vol.24「 檸檬のころ 」豊島 ミホの書評イラスト1

西くんと秋元さん

西くんは秋元さんのことがとても好きでした。秋元さんも、西くんのことが最初は好きでした。けれども高校に入学してから、二人はしだいにすれ違ってしまうようになります。

二人の曖昧で緊迫した距離間がとてもリアル。相手のことを考えれば考える程動けなくなる西くんの不器用さに、じれったさと共感を同時に感じてしまいました。



vol.24「 檸檬のころ 」豊島 ミホの書評イラスト2

恋する白田さん

音楽バカの白田さんは、ある日、突然恋をします。
初めての感情に白田さんは戸惑って、些細なことにも一喜一憂し、最後には走り出します。

白田さんと大切なメロディー、どうしようもない想いが一つの線に繋がっていくのを是非見届けてください。最後に歌が生まれるシーンでは、自分の気持ちも一緒に解放されていくようで、とても感動できます。不器用な人達の恋をする姿に、たくさんの自分と重なる部分を見つけてドキリ。恋も、恋じゃなくても、相手を好きだからという気持ちは、どうしてこんなに苦しいのでしょうか。

なかなか一歩を踏み出せない、けれども相手を好きで好きで仕方がない登場人物達に、共感する人も多いのでは?偏屈だけれどどこか憎めない白田さんの恋に翻弄される姿は、精一杯な本人には申し訳ないけれど、思わず「くすり」と笑ってしまう可愛さがあります。




紹介イラストレーター

透水夜 久遠(ゆきみや くおん)
イラストレーター。美しいタッチの人物イラストを得意とし、バンダイビジュアルのブログ絵や書店のポスター、美容室のキャラクターロゴ、個人宅の壁掛け絵等、フリーランスで幅広く活躍中。
URL:http://soranohasi.jugem.jp/
Mail:blank_doll@yahoo.co.jp

※ 紹介文執筆
北村


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