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vol.32「 芙蓉千里 」須賀しのぶ

発行日:2010年2月15日 月曜日 |

明治40年、少女は“大志”を抱いて海を渡った─『流血女神伝』の須賀しのぶがおくる、ガールズ大河小説。
vol.32「 芙蓉千里 」須賀しのぶの書評イラスト全体
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イラスト:小牧


vol.32「 芙蓉千里 」須賀しのぶの書評イラスト1

少女フミから舞姫芙蓉へ

自ら人買いに自身を売り込み、「大陸一の遊女になる」と意気ごむ主人公・フミ。
辛い境遇をものともせずに逆境に立ち向かう彼女はおっとこまえです。
自分の運命は自分で変える、変えられる力を持つ、強い主人公にぐいぐい引っ張られてページをめくってしまう快感。間違いなく面白いですよ!



vol.32「 芙蓉千里 」須賀しのぶの書評イラスト2

『選んだ後、全く後悔しないことなんてあるのでしょうか』

フミはとある二者択一に迫られ、悩んだ末にひとつを選んだ。
その後のこの台詞には全く私も納得です。
結局は後悔する、だけれども選ばなければいけない状況というのがある。
結果はどうあれ、選んだことに間違いはひとつもないと思いたい…です。



vol.32「 芙蓉千里 」須賀しのぶの書評イラスト3

されど女は強い

舞台は日露戦争後の動乱の露・ハルピン。
日本の遊女たちが働く女郎屋『酔芙蓉』。
不安定な時代と情勢の中で、遊女たちはまさに身を削って生きています。
その生き様は、やはり厳しく、哀しい。
が、しかし気高く、強い。そして、たくましい。
特にフミが芙蓉として生きる姿には、女っていいな、と、なんだか思えます。




紹介イラストレーター

小牧
書店勤めのイラストレーター。本に囲まれているのが当たり前。可愛いほのぼのが好きという反面、陰鬱綺麗なのも好きだったりする。
『キラリと輝くおしゃれな年賀状2010』(インプレスジャパン)等。
http://tcarbo.web.fc2.com/

書評ブログより(引用)

  • ここからフミが芙蓉となっていく話は、相変わらずなおきゃんさを感じながらも、大人になった思いを見せてくれるようになり、これがまた楽しく、切ないんだ。([須賀しのぶ] 芙蓉千里 | booklines.netより)

  • フミが野望に向かって突き進んでいく姿は格好良かったなぁ(彼女の最初の宣言を聞いて、「海○王に俺はなる」というとても有名なフレーズが脳内を駆けめぐりました)。やっぱり自分の力(とそして少々の運)で道を切り開いていく姿は読んでいて爽快です。(屋根裏物置 - 芙蓉千里 / 須賀しのぶより)

  • 女郎屋に売られ、しかも器量が良くないからと、異国の最果て・露西亜の娼館まで流されてしまった12歳の少女のお話を読了し、私は今、気分爽快です。(「芙蓉千里」 須賀しのぶ | Mille fleurs 〜千の花 より)

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