
発行日:2010年2月15日 月曜日 |
明治40年、少女は“大志”を抱いて海を渡った─『流血女神伝』の須賀しのぶがおくる、ガールズ大河小説。
自ら人買いに自身を売り込み、「大陸一の遊女になる」と意気ごむ主人公・フミ。
辛い境遇をものともせずに逆境に立ち向かう彼女はおっとこまえです。
自分の運命は自分で変える、変えられる力を持つ、強い主人公にぐいぐい引っ張られてページをめくってしまう快感。間違いなく面白いですよ!
フミはとある二者択一に迫られ、悩んだ末にひとつを選んだ。
その後のこの台詞には全く私も納得です。
結局は後悔する、だけれども選ばなければいけない状況というのがある。
結果はどうあれ、選んだことに間違いはひとつもないと思いたい…です。
舞台は日露戦争後の動乱の露・ハルピン。
日本の遊女たちが働く女郎屋『酔芙蓉』。
不安定な時代と情勢の中で、遊女たちはまさに身を削って生きています。
その生き様は、やはり厳しく、哀しい。
が、しかし気高く、強い。そして、たくましい。
特にフミが芙蓉として生きる姿には、女っていいな、と、なんだか思えます。
小牧
書店勤めのイラストレーター。本に囲まれているのが当たり前。可愛いほのぼのが好きという反面、陰鬱綺麗なのも好きだったりする。
『キラリと輝くおしゃれな年賀状2010』(インプレスジャパン)等。
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