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vol.49「 弁頭屋 」遠藤 徹

発行日:2010年6月14日 月曜日 |



vol.49「 弁頭屋 」遠藤 徹の書評イラスト全体
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イラスト:ななおん


vol.49「 弁頭屋 」遠藤 徹の書評イラスト1

危険な美人姉妹

某大学のお昼時になると門の外にやってくる弁当屋さんが居る。
売り子は双子の美人姉妹。ここの弁当は安くておいしいが、ちょっと変わっている。弁当の容器が、本物の人間の頭なのだ。
首を鋸でひき、頭蓋骨を割って、脳みそをくり抜き、中にご飯やおかず、デザートまで詰める。パカッと頭蓋骨で蓋をして、「特製弁頭」の出来上がり。
この大学の生徒 靖之はこの売り子の双子に恋心をいだき、近づくが…。



vol.49「 弁頭屋 」遠藤 徹の書評イラスト2

ワケガワカラナイ短編集

短編集なので表題作の他、個人的にお気に入りなのは家電製品と恋してしまい、子供まで産んでしまう「カデンツア」。
電気屋で一目惚れした炊飯器を買おうとしたら、店員が値引きを提案、すると妻は「この人を馬鹿にしないで!」と、一喝(笑)
毎夜、炊飯器を愛しげに磨き上げ名前を呼び、キスをして共にベッドに入る妻。
そんな妻を奇妙な目で見ていた夫も、ある日ホットプレート「アンナ」に恋をしてしまう。
もうなにがナニやらわからなくなる設定ですが、ここまで来ると最高に面白いです。



vol.49「 弁頭屋 」遠藤 徹の書評イラスト3

奇妙でぐろい、でも笑えるお話

その他にもたくさんの短編が収録されています。
生徒の内臓を喰らう先生が素敵に怖い「赤ヒ月」
壊れた少女を直す為、自らの肉体から部品を外して少女を再生させる「壊れた少女を拾ったので」
異常発生したピンクのダニに世界が埋まり、体内まで侵食されて人も世界も滅びてゆく「桃色遊戯」
などなど。

現実の設定なのにどこか異世界です。奇妙でぐろい話が多いですが、
ぷぷっと笑ってしまうシーンも多数。ホラーが苦手な方でも読める作品だと思うので、お試しあれ。






紹介イラストレーター

ななおん/NANAON

http://urananaon.atukan.com/

微妙なセンスのイラストと文章で、幅広く支持される事もなく地味に生息しています。 面白いのが好き。ブログはそれなりに更新中。本と映画とお酒があれば生きていけるよねぇ。


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